日だまりの中で
「食べても すぐにもどしちゃうから…」

今までも 何度も食べようとしたが 体がうけつけなかった

「じゃ スープだけでも飲まなきゃ 体がもたないよ」

拓海はそう言いながら スープを差し出した

少しずつ喉に流した
半分も飲めなかった

「ごめん もう飲めない」

拓海は寂しそうに笑ったが

「少しずつでもいいから 食べれる時に食べような」

スープを机の上に置きながらそう言った
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