日だまりの中で
逃避行
バタバタと足音が 近づいた

職員が物音に気づき 部屋を見に来てしまった

私も拓海もその場から 動く事が出来ずにいた

「キャー!」

様子を見にきた女性職員は その場の状況を見て悲鳴をあげながら 職員室に帰った

拓海が捕まる

私の頭の中にその考えが浮かぶのと同時に 拓海は立ち上がり私に

「ごめん また守れなかった」

そう言うと 窓から逃げようとした
私は痛む体を起こして 今度こそ拓海から離れまいと 必死に後を追った
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