日だまりの中で
目の前まで走ってきた拓海は 私をおぶっると走り出した

「もう 置いていかないで」

私は 拓海の肩を叩きながら涙ながらに訴えた

拓海はまっすぐ前を向いたまま 小さく頷いた

途中 パトカーとすれ違った

心臓が爆発するかと思う程 緊張したがパトカーはそのまま走り去った
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