日だまりの中で
外の様子をうかがいながら おにぎりとお茶を買った

拓海の財布には 千円札が一枚と 小銭しか入っておらず
私の財布は 幸いにも病院代として渡された3千円と小遣いを貯めた3千円の6千円が入っていた

その財布を 拓海に渡そうとしたが
拓海は 逆に預かってくれと 財布をだした

コンビニの軒先で おにぎりを食べようとしたが
口の中に残る あの男の舌の感覚が頭から離れず どうしても食べる事が出来なかった
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