日だまりの中で
警察官は 無線で応援を呼ぶと 私の洋服を着せてくれた

「おうちはどこか わかるかな?」

「ママはどこにいるかわかる?」

警察官の矢継ぎ早な質問に 私は涙をこらえ 首を横に振るだけだった


私は 警察署の仮眠室に連れていかれた
リュックの中身が 確認され身元を調べようとしたが
中身からは何も身元につながる物は入っておらずリュックに欠かれた私の名前だけがわかっただけだった
婦警さんが 私の世話の為仮眠室に来た

その日は 夕方まで仮眠室で 婦警さんと遊びながら母からの連絡を待った

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