日だまりの中で
目の前の光景がまるでスローモーションのように ゆっくりと時間が流れた

車のフロントバンパーに吸い込まれるように自転車の前輪は ぶつかった

車が急停止したため 私達の乗った自転車は
車の上を一回転して地面に叩きつけられた

私はお尻から叩きつけられたおかげで 擦り傷だけで済んだが
拓海は額から血が流れ出ていた
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