日だまりの中で
しかし 何の手がかりも無いまま 時間だけが 過ぎていた

夜になり 私は婦警さんに手を引かれ 児童相談所に 連れてこられた

見ず知らずの 大人ばかりの中に 連れてこられ 私は恐怖の為 婦警さんの後ろに 隠れた

人懐っこい笑顔の初老の男性が 私の前にしゃがみこんで 私に話しかけてきた

「お母さんと 連絡が取れるまで ここで待ってようか」

< 7 / 66 >

この作品をシェア

pagetop