空色パステル


「いきますよ~
3.2.1…」


カシャ……




あたしの家族と拓弥の家族が集まって
家族写真を撮る。





拓弥のお母さんとお父さんとお姉さん。

あたしのお母さんと奏斗と陽菜。



そして、拓弥とあたし。



8人での集合写真。


みんな最高の笑顔で映っていた。



「じゃあ…
お母さん達は飲んでくるわ^^

あとは二人でごゆっくり~♪」






有無を言わせぬ素早さで行ってしまった。



結局、どうしようもない親達は
飲みに出掛けてしまい、残されるあたしたち。



仕方なく二人で家に帰る。





「ただいまぁ……んっ…?!」


家に着くなり、拓弥の甘いキス炸裂!!





「ちょっ…と!……拓弥?」

ひょいと体を持ち上げられる。





「静かにしてて?

美緩は黙って俺に抱かれてろ」





優しかった拓弥が狼に変わった瞬間。




「久々だけど…頑張れな?」





なっ……///


この狼男めっ…



「なっ…」



拓弥の唇があたしの首に触れた。


「…拓弥っ……」




「…もう止まんねえ」







あたしの記憶はそこでパンクした。







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