空色パステル
葵はすぐ見つかった。
どの赤ちゃんよりも可愛いから。
ってあたし、かなり親バカだ…(笑
「…拓弥?何してんの?」
まだ捜してる情けないパパを呼ぶ。
拓弥は…あはは、と笑いながらこっちに歩いてくる。
「葵、寝てるよ~…」
「めっちゃ可愛い//♪」
「どっちに似てるかな~?
顔立ちは美緩に似てるな♪」
「可愛い~^^
目元さ、拓弥に似てるね?」
「そうか?
やっぱり女の子だから
なんとなく美緩に似てんなあ~」
なんて話す。
二人とも、すっかり親の顔。
「「…葵~♪」」
二人で呼んでみた。
葵はその声に反応するように、
二重の大きな目をぱっちりと開けて
二人を見つめた。
「拓弥っ…!!起きたよ!!」
「目でかい~♪(笑
すんげぇ可愛いな^^」
「拓弥、親バカ~」
「親バカでごめんね、ごめんね~(笑
顔立ちやっぱ美緩だな★」
「あははっ、なにそれ!
目は拓弥だね~」
葵を見ていると自然と笑顔になれる。
葵はあたしと拓弥の天使。
寝顔も笑顔も泣き顔も……。
全てが可愛くて愛しい。
「これからは俺ら三人で頑張ろうな?」
「うん!!」
21歳と19歳。
まだまだ親になるには不十分な二人だけど
愛だけは誰よりもある!
そう信じて…。