空色パステル
あたしにとってこの世で3番目に
彼氏だと思えた人。
それは…拓弥。
罪悪感でいっぱいだったあたしの心。
不安でいっぱいだったあたしの心。
そんな心に触れて、元に戻してくれた人。
『俺は美緩だけを見てるよ』
って言ってくれた。
不思議と体が軽くなった気がした。
背中いっぱいに重くのし掛かった
悲しくて苦しい過去が…
あたしが抱えてきた全てが
一瞬にして取り除かれた気がした。
拓弥は別れるその時まで
あたしだけを見て
あたしだけを一番にしてくれた。
どんなときだって
自分のことより、あたしを一番にしてくれた。
拓弥らしい別れの言葉…
『なんかあったらすぐに
俺のとこに来い』
って。
この真っ直ぐな言葉がなかったら
あたしは過去から抜け出せなかった。
今も遊び人のままだったはず。
あたしが今、遼を純粋に
真っ直ぐに愛せているのは
拓弥のおかげ。
去年のあたしは、本当に最低だった。
これからは、遼がいて
心友たちがいて
拓弥がいて………
みんながいる。
ずっと苦しかった。
胸のずっと奥の方にたまった涙。
みんながいるから
すべてさらけだして
新しい年を歩き出せる。
“今”に…
みんなに…
この世界に…ありがとう。