幼なじみが恋人


冷蔵庫を閉めて、シュウを見ると、悪戯っぽい顔で笑って立ってる。


「ちょっとぉ」


あたしが腰に手をやって、軽く睨み付けると、シュウは肩を竦めた。


「卵、母さんが沙紀に持ってけってさ。」


見ると、シュウの手には、スーパーの袋を持っていた。


中を見ると、卵が2パック入ってた。


「ありがとう。
あ、じゃあさ、オムライスにしようか。シュウ、好きでしょ?」


「うん。でも、沙紀の方が好き。」


…もう、それはいいって。

< 16 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop