幼なじみが恋人
「いただきます。」
シュウがオムライスを一口食べる。
この時が、いつも、緊張の一瞬なんだ。
味見もしたから美味しいと思うけど、万が一、口に合わないかもしれない。
「どう?」
おそるおそる聞いてみる。
「おいしい」
「良かった」
あたしはホッとした。
シュウに言われて安心して、あたしも食べ始める。
食べ終わった頃、お父さんが帰ってきた。
お父さんはスーツを私服に着替えてから、テーブルに座る。
それから、ご飯の前にビールをのみ始めた。
お父さんは、シュウを気に入ってる。
シュウは、まだ未成年だからウーロン茶でお父さんの酒飲みに付き合ってくれていた。