幼なじみが恋人


「俺だって沙紀に好きだって言ってるよ。」


「えー?
だって、シュウは幼馴染みとして好きって言ってるんでしょ?」


笑顔で、いつものように聞き流そうとするあたしにシュウは真顔で言う。


「はぁ?マジで言ってんの?」


シュウは、あたしの手を強く掴み、痛いくらい見つめてくる。


「シュウ、手が痛……んっ」


最後まで言えなかった。





シュウに引き寄せられ、
キスをされてしまったから。


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