幼なじみが恋人


あたしは、明るくいつもの調子で答える。


「そうかなあ?
でも、おばさんに起こしてって頼まれてるから……んっ。」


あたしは、一瞬にして抱き締められ、言葉を遮るように口を塞がれた。


「ねえ、俺って沙紀にとって何?幼なじみ以上に、なれないの?」


「……。」


答えられないでいるあたしを、さらに、強く抱き締めるシュウ。


あたしは顔をあげて、シュウを見た。


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