幼なじみが恋人
詩織は、あたしを見つけると「おはよう」と元気に声を掛けてきた。
でも、あたしの顔を見て、顔を曇らせる。
「元気ないね。何かあった?」
「シュウが………。」
「仲山君?そういえば、いつもいる仲山君いないね。」
詩織は、不思議そうに教室の入り口を見る。
あたしは席に座ると、詩織は隣の席に座った。
いつもなら、そこはシュウの指定席。
シュウの事を考えて、胸がチクリと痛んだ。
そして、あたしは詩織にシュウの事、立花君の事を話した。