幼なじみが恋人
「おはよう。」
あたしに一番に挨拶してきたのは、友達の詩織。
「おはよう、詩織。あのさ…。」
「はよ。山野。」
あたしの後ろからシュウの声が聞こえ、振り返りながら、眉間に皺寄せて言う。
「…なんで、あんたがいるのよ。クラス隣でしょ。」
「冷たいこと言わないでよ。一緒に布団で寝た仲じゃない。」
「え?一緒に…?」
真っ赤になる詩織。
「詩織、コイツの言うことはまともに信じなくていいから。
シュウも、誤解される言い方しないでよ。」
あたしは溜め息まじりに言った。