幼なじみが恋人


シュウは立ち止まると、冷たい目線だけを私に向けた。


「……。」


「……。」


二人の間に沈黙が流れる。


睨んでるともとれる感情が見えないシュウの瞳に、見据えられたまま身動きができない。


なんでそんな目で私を見るの?


握りしめて拳を作った手は小さく震える。


沈黙を最初に破ったのはシュウだった。


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