[短編]ブラックサンタクロース
「チョコ」
一言だけそう呟くと、私は二階へと足を進める。
お母さんとお父さんと私は必要最低限の事しか話さない。
私は学校の話しとかもしない。
そんな話しをしたって無意味だし
もちろんサンタも信じちゃいない。
そんな赤い服着て、真っ白なヒゲを生やして子供にプレゼントをくれるなんて事は馬鹿げてる
そんな事を考えながら自分の部屋のドアノブに手を掛けて開けると、一気にベットに向かってダイブした。