最低なキミの忘れ方
「てかこーゆう占いは計算面倒だよね、イチイチ生まれ月を足せだの割れだの…」

「なにが?」

「だからーこの宿星?をみつける計算式」

「なにそれ?」

まるで世間知らずを見るような目でチカを一瞥したミナは
「あー…わかった。チカ誕生日いつ?」と言いながら、ふたたびチカから本を取り上げた。

「12月15日」

「…したら…誕生月に4足して…」


「あっそっか!そーゆーのあったんか。気がつかなかった」

「占いったらふつーあんでしょ!こーゆーの…ほら」

ミナが開いたページには、チカの本当の占いが書かれていた。

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