優顔Miracle
後悔


拓と別れてから
寂しさをごまかすために
休みの日はバイトか
友だちと遊んで
朝から夜まで
家にいることはなかった。





自分でも拓が自分の中で
こんなにも大きな存在に
なってたとは思わなかったよ。





だから拓のこと忘れるために
男友だちと遊んだりもしたけど
なんか違うんだよね。





でも誰かに
頼りたかったんだ。





そんなとき
ある男友だちから
告白された。





その人は
私と同じ年で
高校には行ってなかったけど
ちゃんと仕事はしてる
すごく優しくていい人だった。





いつも私の相談に乗ってくれて
あるいみ
お兄ちゃんみたいな存在の人。





だから返事に
すっごく悩んだの。





『この人と付き合えば
拓のことを忘れられるかもしれない』





こんな最低なことも
考えてた。





でもその人は
拓のことを忘れられない
私の気持ちを察して





『元カレのこと忘れなくていいから
俺の傍にいて。』





って言ってくれたんだあ-。





優しすぎるよ。





だから私は
拓が自分のことを忘れてたら
きっぱり諦めよう!!
ッて思った。





その日の夜に
拓にメールをして
返事が返ってこなかッたら
諦めるつもりだった。


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