♥兄恋♥
優しい
飛行機にのるとずっと前のことのように感じた。
「早かったよな」
「うん。」
行き同様あたしの隣は遼。
「もう耳痛くない?」
「大丈夫。」
遼はあたしの小指と薬指を握ってくる。
その薬指にはピンクの石が光っていた。
「あと少しで終わりだね。」
「うん。」
「なんか楽しすぎたね。」
「またくればいいじゃん。別のとこでも」
「うん。」