♥兄恋♥
「早いんだね」
「そっちこそ。何時に来たの?」
「え?九時半・・・」
「早っ!」
そういうもんなんだ・・・男の子って難しい。
分かるようで、分かってないなぁ・・・
「俺の家、少し遠いよ。」
「いいよ。歩くの好きだから。」
「へぇ。変わってるね。」
5分ほど歩いたとこにある、
かわいくて小さい。
少し古いけどとてもきれいな家が目の前に現れた。
遼はその中にはいって行った。
ついていくと、弟らしき子が走って出迎えてくれた。
「はじめましてぇ~~。」
少しはしゃいであたしの前で飛び跳ねた。
遼はそれをうざそうに
「はしゃぐな翔樹。」
と少し抑えた。
でも翔樹くんは・・・
「お姉ちゃん!」
と、あんまり言うことを聞かないでハイテンション・・・