♥兄恋♥
永遠
季節は変わり、優しい木漏れ日の降り注ぐ秋になった。
11月になった
この日は珍しくお母さんも休みだった
「母さん話があるんだけどいいかな?」
「どうしたの改まっちゃって?」
遼は修学旅行のあの日、プレゼントは婚姻届けに記入して欲しいと言った。
あたしはその日のうちに記入をして遼に渡した。
その紙をお母さんの前に出した。
「結婚するの?」
「あぁ。考えてる。」
「戸籍上は問題ないけど息子と娘が結婚するのは…」
「俺達本気なんだ。」
「いつからなの?」
「好きだったのはずっと前から。母さん達結婚する前から。」
「そう…」
その場の空気が悪くなる。
あたしがお母さんの立場だったら…あたしはあかちゃんを産んだ事もなければ、育てた事もない。
おなかを痛めて、産んだ子を家族と結婚させる…
お母さんは悲しそうな顔で婚姻届けを見ていた。
11月になった
この日は珍しくお母さんも休みだった
「母さん話があるんだけどいいかな?」
「どうしたの改まっちゃって?」
遼は修学旅行のあの日、プレゼントは婚姻届けに記入して欲しいと言った。
あたしはその日のうちに記入をして遼に渡した。
その紙をお母さんの前に出した。
「結婚するの?」
「あぁ。考えてる。」
「戸籍上は問題ないけど息子と娘が結婚するのは…」
「俺達本気なんだ。」
「いつからなの?」
「好きだったのはずっと前から。母さん達結婚する前から。」
「そう…」
その場の空気が悪くなる。
あたしがお母さんの立場だったら…あたしはあかちゃんを産んだ事もなければ、育てた事もない。
おなかを痛めて、産んだ子を家族と結婚させる…
お母さんは悲しそうな顔で婚姻届けを見ていた。