♥兄恋♥
笑顔で答えると、遼も笑った。
廊下を歩き、台所に案内された。
「どんなのがいい?」
「うーん。」
冷蔵庫の中。
からと言うわけではない。
家には遼と翔樹くん、あたしのほかにはいないらしい。
台所の物音に気付いたのか、翔樹くんが入ってきた。
どうせ決まらないなら、と翔樹くんに尋ねる事にした。
「翔樹くん何が食べたい?」
「うーんお昼ごはん?夕ごはん?」
「どっちでもいいよ。」
「じゃあどっちも!」
「で、何が食べたい?」
「お昼ごはんはオムライスがいい!!」
「夕ごはんは?」
「ハンバーグ!」
「よっし!任せた!でも、栄養片寄っちゃうから野菜も食べなきゃダメだよ?」
「うん!!!」
かなりよろこんでいた。
でも、食材が足りない。
仕方なく、買い物へ行くことになった。