♥兄恋♥


「キャベツ食べたいの?」
「違うの。こんなに大きいのに何で安いのかなーって思ったの。」

確かにそうだ。
いつもの倍ぐらいだろうか。
価格は80円と安い。

「なんて書いてあるの?」

指さしていたのは、原産地。


「中国産って書いてあるんだよ。」


「あれ?パンダがいたりする?」

「そうだよ。よく知ってるね」



後ろからついて来ていた、遼がはなしかけてきた。
「何買うんだよ?」

と、のぞきこんできた。

意外な反応にびっくりしたて、顔が赤くなった。
それが分からないようにうつむき、メモを渡した。

「えー。ニンジン・・・。」


< 16 / 122 >

この作品をシェア

pagetop