♥兄恋♥
「キャベツ食べたいの?」
「違うの。こんなに大きいのに何で安いのかなーって思ったの。」
確かにそうだ。
いつもの倍ぐらいだろうか。
価格は80円と安い。
「なんて書いてあるの?」
指さしていたのは、原産地。
「中国産って書いてあるんだよ。」
「あれ?パンダがいたりする?」
「そうだよ。よく知ってるね」
後ろからついて来ていた、遼がはなしかけてきた。
「何買うんだよ?」
と、のぞきこんできた。
意外な反応にびっくりしたて、顔が赤くなった。
それが分からないようにうつむき、メモを渡した。
「えー。ニンジン・・・。」