♥兄恋♥

二人の家。

家の近くにくると、翔樹くんが走って家に飛び込んだ。

「いっちばーん!」

結構買いこみすぎたみたいで、かなり荷物が重たい。

玄関に入ったところで、少し休んでいると奥から


『お母さん!何でいるの?お仕事は?』と、翔樹くんの声が聞こえた。



お母さん・・・?




「お母さん。そのおじちゃんだれ?」

「はじめまして、翔樹くん。」


それは、聞きなれた声の低い男の人の声だった。


足音が近づくにつれ、逃げ出したくなって玄関を開けると


「どうした?あわてて?」


遼が入ってきて、逃げられなくなった。



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