♥兄恋♥
その間にも、足音はどんどん近付いてくる。
・・・。
「の・・・あ?」
「ここでなにしてる?」
「ただ・・・遊びに来ただけ・・・」
「そうか・・・早く帰ってくるんだぞ。」
「はい。」
なんで?
なんでお父さんが・・・・遼の家に?
遼のお母さんとあたしのおとうさんは外へ出て行った。
熱く照りつけるような空の下。
笑顔で・・・
「あの人、乃愛のお父さんなんだ。」
「うん・・・でもなんで?」
「母さん、付き合ってる人がいるって言ってたし。これでつじつまが合うじゃん。」
「結婚するのかな?」
「するかもな。」
「そしたら、兄弟になるの?」