♥兄恋♥
そんな遼を見ているとボーっとなった。


「何だよ・・・」

「はい。」

「くれるの?」

「口付けちゃってるけど・・・」

「別いいだろ?兄弟なんだし」


兄弟。
そう。あたしたちは兄弟。

血のつながらない。

あたし達は夏に比べて距離がものすごく近づいた。

隣にいても、同じ家で生活しても、あのはじめてあった日からあたしは遼が大好き。

それでも越えられなくなったんだね。



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