♥兄恋♥

プレゼント

遼の部屋の前。

あの夏の日以来あたしは遼の部屋に入ってない。

入れてくれないわけではないけど、遼が部屋に呼ぶこと事態初めてだし。

遼があたしに用事があれば、勝手に部屋でくつろいでいるから・・・
部屋の前ですごく緊張して・・・

「いるのはわかってるから。入れよ。」

「あ、うん。」

出かけていたときの服とはかけ離れているかわいい感じのトレーナーにジャージ。
家では、寝る時間かずれてあんまり見たことのない姿に緊張する。

「適当に座れ。」

適当・・・

このとき思うのだ。

適当!?

まあ、適当でしょ?

ベットの上に座った。

「乃愛?」

「はい?」

「これ。」

手渡されたのは、小さな箱だった。

「なにこれ?」

「いいから、あけて?」


リボンを解く。

箱からでてきたのは、ピンクの石がついたシルバーのリングだった。

「これ高くなかった?」

「何でありがとうの前にそれなんだよ!そこそこですよ・・・」

「ありがとう。とってもうれしい・・・。」
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