♥兄恋♥
ゆっくりとあたしをベットの上に座らせ、遼はあたしが話すのを待っている。

あたしはなにを話していいか分からなかった。


あたしがやっと落ち着いて話せるようになるまで、遼はずっと髪を撫でてくれた。


「あたし…聖司に…」

「大丈夫だから。ゆっくり話せ。」

あたしはすべて話した。

あたしは汚れてる。

遼と一緒に居ちゃいけない。


遼はまともな文になっていないあたしの言葉すべてに相づちを打って、すべて聞き終わると一息ついて、

「乃愛は汚れてないよ」

と言ってキスをした。


「俺が居るから」


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