♥兄恋♥
二つのリング
次の日。
あたしたちは、翔樹くんを見送ってから出かけた。


二人とも、指輪をはめて出かけた。

「どこ行くの?」

歩きなれた大通りをはずれ路地にはいる

「聞いてる?」

「ここだよ」

みたことのあるかわいいお店だった。


「ここ来たことある」

「え!?」

店の中からおばあさんが出てきた。

やっぱり、遼のクリスマスプレゼントを買ったあのお店だった。

「あぁあなた達が…」

「つれて来ました。」

「ああ…じいさん。」



「この子達がじいさんの指輪買っていった変わった子達。」

後ろを振り返ると、『じいさん』と呼ばれるには若々しい、がっちりした人が立っていた。


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