ボクは腐女子に恋をする【短編】
すると彼女はニッコリ笑って
「涼樹さん…いいお名前ですね!今は風が流行っているので、体に気をつけてくださいね!」
では!と彼女は校舎に戻っていった
「山仲…令……」
うるさく響く心音を制しながら
彼女の名前を呟いてみる
この感情はなんなのだろうか
その後ろ姿に妙に見とれてしまう
「涼樹なにしてんの?帰るよ。」
聞き慣れた声で引き戻される
再び歩く
そして聞いてみた
「なぁ姉ちゃん、今のコ、後輩?」
「うん。部活のね。」
歩きながらそう答える
さらに聞いてみた
「ちなみに歳は?」
「一個下だよ。あんたとおんなじ。」
同い年…
山仲 令…
さてここから僕、藍川涼樹の初恋奮闘記をつづっていこう
【ボクは腐女子に恋をする】