ピアノ
「あら、笠原さん。まだ残ってたの?」

階段を降りたら大野先生が荷物を抱えて上へいこうとしていた。

「凄い荷物ですね!先生、手伝いましょうか?」

「あぁ、いいのいいの。ありがとう。気を付けてね」

そう言って大野先生は階段を登って行った。

なんだろう、嫌な予感がする。

まるで、大野先生が真木先生に会いに行ったような…。

それでも、確かめるわけにはいかず、私はそのまま学校を後にした。
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