傷etc。。。

「なんで上手く焼けないんだ」

父が怒鳴りだした。

どうやら魚が網にこぶりつき
上手くひっくり返せなかったらしい。

その声に春はビックリしたのか
また鳴き始めた。

それがまた父の怒りを買う
「うるせー糞犬!!!」
父がビール缶で春を殴ろうとした
私はとっさに春をかばった。

腕にズキンと痛みが走った

「春、散歩に連れてくね」

そう呟き私は春の首輪に
リードをつけ嬉しそうにしている春に

「行こうか」

と言いながら家をでた
外は真っ暗で怖かった
何も考えずに適当に歩いた。

帰るのが怖くて遠くまで散歩にいった
帰ると母が家にいて
もう夕飯を食べていた。

兄はまだ帰ってきていない様だった。
父はさっきと違い
もうニコニコと笑っている

ホッとしながら
春に水を与え手を洗い
リビングに向かった。

春は自分の餌を食べている為
静かだった。

夕飯を食べながら
両親に今日学校であった事を
話して聞かせた。

< 17 / 26 >

この作品をシェア

pagetop