傷etc。。。
「なんで上手く焼けないんだ」
父が怒鳴りだした。
どうやら魚が網にこぶりつき
上手くひっくり返せなかったらしい。
その声に春はビックリしたのか
また鳴き始めた。
それがまた父の怒りを買う
「うるせー糞犬!!!」
父がビール缶で春を殴ろうとした
私はとっさに春をかばった。
腕にズキンと痛みが走った
「春、散歩に連れてくね」
そう呟き私は春の首輪に
リードをつけ嬉しそうにしている春に
「行こうか」
と言いながら家をでた
外は真っ暗で怖かった
何も考えずに適当に歩いた。
帰るのが怖くて遠くまで散歩にいった
帰ると母が家にいて
もう夕飯を食べていた。
兄はまだ帰ってきていない様だった。
父はさっきと違い
もうニコニコと笑っている
ホッとしながら
春に水を与え手を洗い
リビングに向かった。
春は自分の餌を食べている為
静かだった。
夕飯を食べながら
両親に今日学校であった事を
話して聞かせた。