あたしの初彼☆王子様はお姫様??
「あぁ~~!楽しかったねぇ♪」



「マジでミッキー最高!!」



帰りの電車の中、まだ余韻に浸る一樹と香理奈。


すっかり童心に帰った二人。



でも帰宅するサラリーマンが多い電車の中、



一樹の大きなミッキーの耳のついた『かぶり物』は異様に目立つ。



それでも二人は気にすることなく、



ずっと笑顔で指をからめながら見つめ合ってる。



今まで一樹は『チャラ男』のイメージが強かったけど、



なんだか今日一日で随分印象が変わったかも。



あたしの視線を感じたのか、香理奈がこっちを向く。



「桃と葉瑠夏君、お似合いだよねーー♪」



香理奈は、あたしと葉瑠夏君を交互に何度も見る。



「でしょ?さすが香理奈ちゃん!」



葉瑠夏君は笑って、ピースサインをして見せた。
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