あたしの初彼☆王子様はお姫様??
「向陽は俺を弟として接してくれる…俺の一番の理解者なんだよ」



何か葉瑠夏君に言葉をかけたくても、



何をどう言葉にしていいのか、分からない。



あたしはしばらく黙り込んだまま、



ただ呆然と立ち尽くしていた。



ここに、こうして立っているだけで精一杯。



今にも力が抜けて、しゃがみこんでしまいそう。



でも、そしたら葉瑠夏君を傷つけてしまうから。



笑わなきゃ……。



葉瑠夏君が笑わないなら、



あたしが笑い飛ばしてみせればいい。
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