あたしの初彼☆王子様はお姫様??
あたしのぎこちない笑顔に、



「無理しなくていいよ…事実を言って、それでも付き合って!なんて言わないから…」



葉瑠夏君が小さくそっとつぶやく。

あたしは、どんな言葉を……

何を……言ったらいいのか……。



何も言えず、ただ俯くあたしに、



「なんか…ゴメンな…せっかく楽しい一日で終わるはずだったのに……でもやっぱ隠し通すなんて出来ねぇし……あとは桃歌ちゃんが決めて…」



あたしを家の前まで送り届けると、



葉瑠夏君は手を振り、帰って行った。



こんな展開……。



夢であってほしい……。


夢なら、そう夢ならば、



早く覚めて……。
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