あたしの初彼☆王子様はお姫様??
家に入り、扉を閉じた瞬間、



身体の力が一気に抜け、あたしはその場に倒れ込むように座った。



夢じゃないんだ……。



そう……これは現実。



あたしの好きになった葉瑠夏君は、



あたしと同じ……女の子だったんだ。



愛原ルカの顔を持つ女の子なんだね。



やっと、出会えた大事な人。



なのに、葉瑠夏君…ゴメンね。



だって、あたし…分からないよ。



どうしたらいい??




こんな事実を知っても、変わらず好きでいられる??



そんなの分からないよ。



大好き。誰よりも愛しいの。



葉瑠夏君、あたしね、こんなにあなたを想っているよ。



なのに、



なのに、



ゴメンね。



あたし……。



きっと、事実を知った今、



あたしはあなたの彼女ではいられない。
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