あたしの初彼☆王子様はお姫様??
第2章***始まり
取り残されたあたしと向陽君。



「……………」



しばらくの沈黙………。



「ど、どうしよっか??帰りたい??」



先に沈黙を破ったのは向陽君のひと言だった。



帰りたい…ってか、その方が確かにいいけど……。



向陽君にそう聞かれて、「うん」なんて言っていいのかな??



なんだか向陽君にじっと見られてる状態のあたし。



「帰りたいって顔してるね。いいよ。俺も無理に誘おうとは思わないし……帰ろっか??」



下を向いて黙り込むあたし。



寂しそうな口調の向陽君の言葉があたしの心の中に響く。



「もう少しなら……」



「マジで??」



「うん………」



あたしが頷くと向陽君は嬉しそうな顔になって、



その後、少し恥ずかしそうな感じで、



「嫌じゃなかったら/////……」



と、あたしに自分の手を差し出した。
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