あたしの初彼☆王子様はお姫様??
携帯画面を見て、向陽君が大きくため息をつく。



「ったく……うっせーーなっ。しつこいんだよ…またメールかよっ」



「ん??メール??」



「うん。さっき言ってた、弟から……」



「へぇ~~!!弟君??なんか用だったの??」



「用なんかないよ。あいつ、俺が今日女の子紹介してもらうの、なんでか知らないけど知ってんだよ。それでいちいちメールしてくんだよ」



面倒くさそうに携帯を見た向陽君は、



もう一度もっと大きなため息をついて苦笑いを浮かべた。



「あのさぁ…さっきさぁ……桃歌ちゃん、会ってみたいって言ってたよね??」



「ん??」



「俺の……その……弟に…」



「え??うん……」



「じゃあ……もし……桃歌ちゃんさえよければなんだけど、今から会いに行かない??」
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