あたしの初彼☆王子様はお姫様??
「桃歌ちゃん、どうしたっ??」
リビングのドアが勢いよく開いて、
向陽君が入ってきてあたしと葉瑠夏君を見る。
心配そうにあたしの顔を覗き込む向陽君。
葉瑠夏君に視線を戻した瞬間、向陽君の表情が変わった。
「桃歌ちゃん、なんかあった??葉瑠夏、てめぇ、桃歌ちゃんに何したんだよ??」
穏やかな口調の向陽君からは想像もつかないような低い声。
「はぁ~??何もしてねぇし!まぁ、これから先は分かんねぇけどな…今のところ、まだ手は出してないって。軽く挨拶しただけ♪」
葉瑠夏君はそんな向陽君の態度を気にもしない様子でニヤリと笑う。
「お前、ふざけんなよ!!だからお前に会わせたくなかったんだよ」
「ふんっ……大事な大事な桃歌ちゃんってか??向陽もさ、はっきり言っちゃえよ!ずっと好きだったんだろ??男らしく言っちまえばいいじゃん」
ずっと……って??
「………それは言うなって……言っただろう??葉瑠夏、お前のことだって……」
そこまで言って次の言葉を飲み込むように黙り込む向陽君。
いったい何のこと言ってるんだろう??
「俺のこと??言えばいいじゃん。別に俺はかまわないからさ」
とにかくもう帰りたい。
もうこれ以上いたくない、そんな気持ちだった。
「あたし帰るね……」
あたしが小さな声でそう言うと、
少し冷静さを取り戻した向陽君。
「桃歌ちゃん……まだ来たばっかりだよ。ゴメンね。目の前で兄弟ゲンカなんてなっ…ゴメンね…」
リビングのドアが勢いよく開いて、
向陽君が入ってきてあたしと葉瑠夏君を見る。
心配そうにあたしの顔を覗き込む向陽君。
葉瑠夏君に視線を戻した瞬間、向陽君の表情が変わった。
「桃歌ちゃん、なんかあった??葉瑠夏、てめぇ、桃歌ちゃんに何したんだよ??」
穏やかな口調の向陽君からは想像もつかないような低い声。
「はぁ~??何もしてねぇし!まぁ、これから先は分かんねぇけどな…今のところ、まだ手は出してないって。軽く挨拶しただけ♪」
葉瑠夏君はそんな向陽君の態度を気にもしない様子でニヤリと笑う。
「お前、ふざけんなよ!!だからお前に会わせたくなかったんだよ」
「ふんっ……大事な大事な桃歌ちゃんってか??向陽もさ、はっきり言っちゃえよ!ずっと好きだったんだろ??男らしく言っちまえばいいじゃん」
ずっと……って??
「………それは言うなって……言っただろう??葉瑠夏、お前のことだって……」
そこまで言って次の言葉を飲み込むように黙り込む向陽君。
いったい何のこと言ってるんだろう??
「俺のこと??言えばいいじゃん。別に俺はかまわないからさ」
とにかくもう帰りたい。
もうこれ以上いたくない、そんな気持ちだった。
「あたし帰るね……」
あたしが小さな声でそう言うと、
少し冷静さを取り戻した向陽君。
「桃歌ちゃん……まだ来たばっかりだよ。ゴメンね。目の前で兄弟ゲンカなんてなっ…ゴメンね…」