あたしの初彼☆王子様はお姫様??
ドキっ……としてどんどん高まり、鳴り止まないあたしの鼓動。



そんな音まで葉瑠夏君に聞こえてしまいそうで心配になる。



葉瑠夏君は見れば見るほどにカッコイイ………。



冷たそうに見える表情もからは想像もつかないくらい、



笑顔になると葉瑠夏君は可愛くて、



そのギャップが不思議な魅力へと変わる。



やっぱりあたしのこの気持ち。



この気持ちはあたしにとって初めての、



初めて思う『好き』なんだ。



これが『好き』っていう感情であることを、



あたしは葉瑠夏君の笑顔を見て心の底から実感してしまった。



「俺さ、この前、桃歌ちゃんが帰っちゃった後、向陽にめっちゃ怒られたよ。桃歌ちゃんのこと大好きだぜ、向陽」



決して低くはない葉瑠夏君のその声が、



あたしの心の中、気持ちの中に広がってどんどん響いていく。



あたしはきっと、葉瑠夏君の声も好きなんだ。



「桃歌ちゃん??聞いてる??俺の話」



不思議……声を聞いていて、こんなにも心地いいのは、

それは多分、

………葉瑠夏君の声だから??
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