あたしの初彼☆王子様はお姫様??
でも、どうして??

「向陽に連絡してあげてね」

どうして、そんなにあたしに向陽君を勧めるの??

葉瑠夏君の言葉に胸の奥がチクりと痛くなる。

この前はそうじゃなかったはずなのに。


なぜ??

あのキスはどんな意味があったの??

そうは思うけど口には出せない。



「ってか、どうしてここにいるの?葉瑠夏君って学校どこ??」



「ん??俺??あれっ??言わなかったっけ??高校行ってないんだ。これからバイト行くとこ。俺はフリーターってやつ」



「えっ??そうなんだ」



向陽君は有名な進学校に通ってるから、



葉瑠夏君がフリーターなんて意外だな。



「俺、型にはまるの苦手だからさ、学校とかマジ嫌いなんだよね。中学だってほとんど行ってねぇもん」



カジュアルなシャツにカラージーンズをはいて、



その細い身体はまるでモデルのような葉瑠夏君。
白い肌に茶色の髪。


葉瑠夏君と一緒にいると、



通り過ぎる女の子達からの視線を感じる。



「バイトってどんな仕事しているの??」
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