あたしの初彼☆王子様はお姫様??
あたしにとって、初めてのこの気持ち。



あたしは葉瑠夏君が好き。



……確かめてみたい。



だから……。



曖昧な嘘はあたしにはつけない。



器用に振舞えるほどのズルさもあたしは持っていないから。



だからゴメンね…向陽君。



しばらく時間が経ってから受信した向陽君からのメールを見る。



そっと視線を向け、読んでみる。



【好きな奴がいてもいい。俺は桃歌ちゃんを待つよ。俺が桃歌ちゃんに会いたいって思う気持ちは変わらないよ。だから会いたい。迷惑……かなっ???】



向陽君…ゴメンね。



なんだか切なくなってくる……。



どうして、葉瑠夏君を……。



なんであたし……向陽君じゃなく、



葉瑠夏君が気になるんだろう。



ゴメンね……きっと、きっと…あたしは……



こんな気持ちのままじゃ、向陽君には応えてあげられないよ。

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