あたしの初彼☆王子様はお姫様??
決定ってさぁ……香理奈ってば随分、強引なんですけど。



ニコニコしている香理奈を目の前にして、



これ以上嫌な顔出来ないし……。



まっ………



いっか……。



香理奈や香理奈の彼氏の一樹が一緒だし、



もしかしたら、そんな事でもないと向陽君と会うこともないかもしれない。



「もう~~。分かったよ。一緒に行けばいいんでしょ??」



「よっしゃ~!そうこなくっちゃ♪あたし、今日バイトだから、バイト終わったら連絡するねぇ~」



夕方の混み合う駅のホームで、



香理奈はそう言うと、あたしに手を振って電車に飛び乗り、帰って行った。



あたしの家とは反対方向にある香理奈の家。



あまり家の事を話したりしないけど、



香理奈はお母さんと二人で暮らしているみたい。



家計を助けるためなのか、香理奈は掛け持ちでバイトをしてるんだ。
< 60 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop