あたしの初彼☆王子様はお姫様??
「それで、その話には続きがあってさ、怒った葉瑠夏が俺の手を引っ張って、桃歌ちゃんの家に行ったんだよ」
「…へっ?」
……そんなの記憶にないよ。
「桃歌ちゃんの家の前で、葉瑠夏が俺に言ったんだ。そんなに好きなら、もっとぶつかっていけって!それでもお兄ちゃんは男の子なの??ってね。一歳しか違わない葉瑠夏が俺を叱るようにして、家から出てきた桃歌ちゃんの前で俺の背中をそっと押してさ…」
覚えてなかった記憶が……
向陽君の思い出話を聞くうちに、
少しずつ、わたしの記憶を呼び覚ましていく。
なんとなく………あたし……覚えている。
その日のこと。
幼かった日の……記憶。
薄らいでいた思い出。
「俺は葉瑠夏の後押しもあって、もう一度、桃歌ちゃんに気持ちを伝えたんだよ」
あの日、確かにあたしは向陽君に会っていた。
そうだ。
少しずつ、少しずつ……頭の中に浮かぶ場面。
「…へっ?」
……そんなの記憶にないよ。
「桃歌ちゃんの家の前で、葉瑠夏が俺に言ったんだ。そんなに好きなら、もっとぶつかっていけって!それでもお兄ちゃんは男の子なの??ってね。一歳しか違わない葉瑠夏が俺を叱るようにして、家から出てきた桃歌ちゃんの前で俺の背中をそっと押してさ…」
覚えてなかった記憶が……
向陽君の思い出話を聞くうちに、
少しずつ、わたしの記憶を呼び覚ましていく。
なんとなく………あたし……覚えている。
その日のこと。
幼かった日の……記憶。
薄らいでいた思い出。
「俺は葉瑠夏の後押しもあって、もう一度、桃歌ちゃんに気持ちを伝えたんだよ」
あの日、確かにあたしは向陽君に会っていた。
そうだ。
少しずつ、少しずつ……頭の中に浮かぶ場面。