あたしの初彼☆王子様はお姫様??
待ち合わせ場所のスタバに到着。



店内入ってすぐの席に一樹がいた。



「よっ!!」



相変わらずのチャラ男オーラ全開で、香理奈とあたしに手招きする一樹。



「おはよ~~♪一樹。あれっ??向陽君は??」


「それがさ、昨日から高熱出してるらしくてさぁ~。今日も来れるか微妙なんだよねぇ。桃ちゃんにあいつ何も言ってねぇの??」



向陽君が熱?



何も知らないあたしは小さく頷いた。



「ったく…あいつ、普段元気なくせによぉ~タイミング悪いよなぁ~~。大好きな桃ちゃんに会えるチャンスなのにさぁ…」



携帯をいじりながら、カフェラテをすする一樹。



大丈夫なのかな?向陽君。



「なんか無理してでも桃に会いたくて、頑張って、来そうじゃない??」


時間はちょうど待ち合わせ時間の8時。



「今朝からメールしても返信来ねぇし~。あいつ来るのか分かんねぇけど…まっ、もう少し待とうぜ」



「そうだね。桃、あたし喉かわいた~注文するけど、桃は何か飲む~??」



「うん…ホットでいいや」



「了解~。ちょっと待っててねぇ」



香理奈がそう言って、レジに向かった後、



一樹と少しの間、二人っきりになったあたし。



「向陽って、マジで桃ちゃんに超惚れてるぜ……あいつ、いい奴だから…あんま悲しませないでな~。桃ちゃん」



一樹はあたしを見て、そう言い終わると、



「今日だって、あいつテンション上がりすぎて熱出たんかなぁ~。マジでドンマイだよなぁ」



と、苦笑いするように微笑んだ。
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