あたしの初彼☆王子様はお姫様??
再び繋がれた手と手。



葉瑠夏君は当然のように、あたしの手を握って歩く。



「桃歌ちゃん、どこ行っか~?とりあえず、何か食べる?」



葉瑠夏君はあたしの顔を笑顔で覗き込む。



歩きながら、通り過ぎた何人かの女の子達が、



葉瑠夏君を見て、何か言ってるのが聞こえてくる。



『見て見てぇ~♪イケメン過ぎでしょ!!あの人!!』



『超カッコイイけど横にいるの、彼女だよねぇ……。彼女はそんなに可愛くなくない?…』



ヒソヒソ聞こえる声に、なんだか落ち込んでいくあたし。



誰から見ても、葉瑠夏君はカッコよくて、



そして、あたしは誰から見ても『普通』だったり、『可愛くない』んだよね。
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