せんせいは15才
プロローグ
まわりの人たちは、口をそろえて「あなたは恵まれている」といった。


あたしからしてみれば、意味がわかんなかった。


コネや金はあるかもしれない。


でもそんなの…くそくらえなんだよ。


皆はわかんないだろうけど。


あたしは、とても孤独だった…のに、だれも、きっとわかってくれない。


だれも、あたしの心のなかはわかってくれない。


15才が終わろうとしていたあのとき、あたしの心は、かなり荒んでいた。



< 1 / 82 >

この作品をシェア

pagetop