せんせいは15才
「かずい!」




前方をみると、敦詞(あつし)がいた。



私の遊び仲間の一人。



あつしも勉強は苦手なはずなのに・・



あたしよりは成績いいから、留年なんて無縁。



「あつし、あたし留年するかもだって!じいちゃんに言われちゃった」




「まじで?!」



あつしは驚きを隠せないようだ。



「かずいは確かに勉強嫌いだけどさあ・・・
俺一緒に卒業できないのはいやだよ・・」



「あたしもよ。だから今日から、勉強するから。
この人と一緒に。」




それを聞いて、敦詞は初めてあたしの隣にいる黒崎に
気づいたようだ。




「は?お前誰?」




かつて喧嘩では負けたことがないと言われたあつし。



急に目が鋭くなった。



黒崎にずんずんと近づいていった。

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